カテゴリー
最近のエントリー
アーカイブ
帰郷
2008年11月28日

28112008.jpg
昨日からアトリエ建設の手を休め、約一年ぶりに故郷 諏訪に帰ってきている。久しぶりに帰ると、急に狭い場所に閉じ込められたような、妙な気分になるのは、周りを山に囲まれた地理的な環境からだろうか。僕が生まれた所は、八ヶ岳連峰と南アルプスに挟まれた場所で、グーグルマップで広範囲に見たら、モロに山の中に住んでいるように感じる。畑や田んぼが沢山あるのを見ると、この間までいたアイルランドよりだいぶ土地が豊かなんだなあと思う。恵まれている。

家から少し歩けば、南アルプスの一部を成している入笠山(にゅうかさやま)がドーンと迫ってくるのだが、今は冬なんで、夕方3時頃には、この山のおかげで日差しが無くなってしまう。長野県は山岳地帯なので、その環境的要因もあるのか人々の性格も独特なように最近感じる。人が頑固だ。人の話を聞いているように見えて、ぜんぜん聞いていないこの自分の性格もここから来ているのではないかと感じる。育った環境というものは、本当に人の性格形成に強烈に作用するものなんだなあ。恐ろしい。

この村で夕方3時にあたりが薄暗くなってくると、子供のころ保育園から帰ってきてテレビで、遠山の金さん を見ていたのを思い出す。昨日、車の中で聞くために中古でCDを買った。必殺仕事人サントラ を買った自分は、最近少し頭がおかしいかもしれない。必殺仕事人のテーマは、スペインの闘牛の音楽から来ているという事がいまさらながらわかり、滑稽だった。平尾昌晃、あなどれねえ。

小さな町でも、住んでいる場所によって人々の性質も変わってくる。日当たりが良い場所の人は、おおらか。僕が生まれた場所の人は、なぜか細かいことにこだわり、せっかちで頑固。この狭い町でもこんなに違うんだから、世界中で文化や習慣に差があるのはあたりまえだ。ヨーロッパから帰ってきたばかりだから、違いを楽しんでいるところ、というか強烈な力で諏訪人に引き戻されているところだ。おもしれえ。山岳地帯 長野。このミニユーゴスラビアのような場所は、やっぱり全体のまとまりがないのだろうか?出てから15年以上経つので、わからないことが沢山ある。

トラックバック
<このエントリーのトラックバックURL: /diary/mt-tb.cgi/1020
コメント
コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。)

 
« 暗(くら)くなるの早(はや)い | メイン | 日本の神様 »