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小屋のセンス
2012年03月26日

小屋のセンス
先週末、1日だけ用事があり長野の実家に帰りました。東京に比べるとまだ肌寒く、山は雪をかぶっています。
東京の景色にくらべると直線が少なく、田舎の風景は目にやさしい。逆に直線ばかりの人工的な東京の景色こそ異常なのだろうが。

車を走らせていると田畑の中に農機具やハゼ棒をしまっておく小屋が多く目につく。廃車を農機具小屋にしている農家もいる。
以前「小屋の力」というこういった小屋を特集した本を見てからというもの、この種の小屋の作りを観察するようになっている。

既成の建材によるキマリきった形をしていないのが魅力。その辺に落ちていたものを、どうにかして使っている知恵と滑稽さが混在。
中央の支配に屈していない地方豪族を見るような。
意図していない個性が強烈に滲み出ている様子が、わざとらしく無くてとても心地いい。

糸島芸農 Itoshima Arts Farm
2012年03月12日

4月後半から福岡県の糸島という場所に滞在します。
ベルリンで一緒だった松崎さんが糸島の二丈町という場所でアーティストインレジデンスをしています。
松崎さんの家に行った事がありますが、自然がいっぱいで素晴らしい場所です。海が近いので釣りもできる。

今回は車を回そうと思っているんですが、一ヶ月の滞在では厳しいかもしれない。今模索中。
自分の車にあらん限りの工具を積み込んで九州まで行って、そこで考えるのも楽しいかもしれません。
やはり地元で見つけた素材で、そこを見て、そのあと考える、が自然かもしれない。

それにしても松崎さんの根気は大したものです。自分の家の蔵を改造してスタジオ蔵というレジデンスをはじめ
とうとうこんなにデカいイベントをするところまで漕ぎ付けた。
並の男では出来ない所業である。

糸島芸農 http://www.ito-artsfarm.com/

筋金入りの二人
2012年03月02日


飯島がオーガナイズした「 第1回 C.A.J. アーティスト イン レジデンス    招聘作家:篠原有司男 (しのはらうしお)・榎忠(えのきちゅう) 展覧会」に行ってまいりました。
C.A.Jは、コンテンポラリーアートジャパンという埼玉県にあるNPOでアーティストインレジデンスをやっています。

作家の篠原有司男さんとは10年程前にお会いして、飲み屋で裸になって歌う をした記憶があります。もう80歳です。今日も80歳とは思えない元気さでした。

榎忠さんは今日はじめてお会いしましたが、作品というか生き様が面白過ぎて、美術館で爆笑してしまいました。
最近になってヤノベケンジさんが作ったと思われる、榎忠さんとローズチュー(榎さんが女装)のビデオはかなりウケました。

「大阪の路上で」

(ローズチュー) あらエノチュウじゃないのよー、久しぶり元気?
(榎忠) ああ元気だよ。
(ローズチュー)まだ芸術やってるの?
(榎忠)やってるよ。おれにはこれしかないからなー。

このビデオを見ていたら、オレも頑張ってみようと思った。
日曜日の昼13時まで埼玉近代美術館の地下でやってるよ。