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愛車
2006年10月30日

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トラバント、とうとう手に入れたぞ。作品の材料として、購入。インターネットでDCsのハネスに探してもらいました。東ドイツで壁崩壊前まで走ってたみたいです。だからナンバープレートは東ドイツのまま(貴重だよこれは)。うわさどうり、車体はMDF(圧縮した紙)でできていて、その上に塗装してある。

エンジンが動くかどうか心配だったので、スタジオのみんなとバッテリーやガソリン、混合用オイル(20:1位の割合で自分で混ぜる)を買いに行き、昼間からビールを飲みながらいじってみました。壁崩壊後、十何年間誰も乗ってなくて、保管されていたらしいけど、ななんとエンジンがかかりました。オイルがタンクの下に溜まりすぎなせいか、ものすごい煙が出た。2ストなので、SUZUKIジムニーみたいなパンパンいう、音がうるさい車です。性能は日本車の70年代のもの並らしいが、アウトバーンでは、嘘かホントか知らねーが120キロ出るという。エンジンも、見た感じ、でかい弁当箱がいっぱいあるような、なんかシンプルな感じ(すみませんあまり詳しくないもんで)。

とにかく、この車を使った作品を制作するわけですよ。手伝いに来ない?たのしいよ〜。

久保田組スタジオ・アトリエ貸し出し情報
2006年10月29日

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<場所>
   武蔵村山市 中央 2-94(ムサビより自転車で30分、最寄り駅 多摩都市モノレール 上北台駅)

<諸条件>
  アトリエ建物2棟  本棟(70平米) 別棟ANNEX(30平米)  敷地面積100坪    
     
  鉄、木、FRP等加工の為の基本的な工具有り
  グラインダー、チェーンソー、丸のコ、ボール盤、高速カッター、溶接機、溶断機、
  ドリル、バンドソー、ハンマードリル、レシプロソー、石材用カッター、ルーター、             かくはん機、三又、チェーンブロック、発電機、灯油窯機材、軽トラ等

<家賃>     

  月一人 20000円 電気代込み (ただし著しく電気代がかかった場合、追加徴収します)
     
     別棟ANNEX(30平米 写真下)一人貸しきりの場合  40000円電気代込み(同上)
                     
     
     ホームセンター徒歩3分

     現在数組のアーティストが使用中
     
     平面の方も大歓迎(ANNEXは平面に向いていると思います)
どちらも、入り口はバカでかいので、搬入搬出が楽です。
     
   興味の有る方久保田まで、メール又は電話で御連絡下さい。 otokokubota@hotmail.com

0049 175 71 98 701 (ドイツ)

  

    
     

SEX IN THE CITY 2
2006年10月28日

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いやー、どうもHPの方がトラブルでしばらく見れませんでしたね。どうもすみません。これを見るのを日課にされている尊い方もおられるようで、数々のメールをいただき嬉しかったです。また無事復活できて本当によかった。これからも男久保田ベルリン滞在記、楽しみにしてください。

いきなりですが、前からイクと言ってたポルノメッセについての報告をしたいと思います(ヒガお待たせ)。作品制作や作業が、材料納入や機材故障の関係でなかなか進まず、美術館も見尽くしたので、ベルリンの社会見学の為、真面目に行ってきました。会場は、アートメッセをやっていた場所と全く同じ、全く同じ規模。雨だと言うのにスゴい人の入りでした。入場料が少し高くて、こんな所にオレは何をしに来てしまったんだろうと思いながら、ドイツのゴツい男どもと共に券を買う為に列を作った。

中に入ると、沢山のブースに分かれていて、数々のポルノグッズを展示してました。よくまあこんなもんを堂々とやってるね。玩具類のブース、映像関係のブースが大半です。ゲイ専門グッズなども沢山置いていて、ケツがひきしまる思いでした(オレはノーマル)。

途中から、ネットで映像を配信してる会社のブース内に設けられたステージで、ストリップが始まってしまい、男どもがもの凄い人だかりを作り始めた。かなりのオッサンやジイさんが、プレス関係者もビックリな良いビデオカメラで撮影しまくってました(日本の技術はこんな所でも生かされています)。オレは身長が175センチあるけど、ドイツ人はみんな大きいので、ぜんぜん見えねー。前の人はしゃがんで、後ろの人に気を使うという精神は無い。人と人の隙間にできる、木漏れ日のような空間をじっくり見つめます。奴らは夢中だ。

日本人の客は、オレ以外ほとんどいないが、日本の会社のブースはいくつかあった。漫画はこんな所でも大人気みたいで、「HENTAI」という、めぞん一刻をパクったようなアニメも売ってた。

写真は、ドイツのおしゃれっぽいバイブのブース。なかなかかわいらしいっすよ。それに比べて、アジア各国から来たバイブは、ちんこが顔になっていたり、動きとか機能は素晴らしいのだけど、デザインの洗練というものが無く、グロイ。色も同じようなのばっかりで、電動こけし という名がぴったりのモノが多く思えた。もうちょっと、がんばって欲しいですよ。

ミルヒカフェー
2006年10月18日

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DCsにはエスプレッソを作るマシンがあります。毎日これを自分で作って飲むのが楽しみになっております。ミルクを蒸気で泡立て、エスプレッソをぶち込んだミルヒカフェー(直訳では コーヒー牛乳 )はたまらなくうまいですよ。約10年前には、「エスプレッソだと?そんな鬼畜や売女が飲む様なモノは飲めん。」と真面目に思っていた私としては、ものすごい進化です(問題発言ですかね)。

SEX IN THE CITY
2006年10月15日

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チャリで走っていて、気になるポスターがあったんで見てみたら、なんかエロのメッセ(見本市みたいなもん)の広告だった。写真のはバス停の掲示板に張ってあったものだが、駅には5mくらいのでかい看板もあった。それにしても、SEX IN THE CITYとはいったいどういう意味なんだろう(まじめに考えたくないけど)。今月の20日から、この間アートフェスタやってたメッセでやるみたい。と、いうことは相当大掛かりなものなんだろう。これは行かなければなりませんね。いひひひ。

実は2年前に同じような広告を見て、私は場所を探してみたんだけど見つからなかった経緯があるんで、リベンジを果たしてみたいと思います。ホテルでパーティーと書いてあるけど、いったい何をするのですかねぇ?ちなみにフリードリッヒストラッセ駅の中には、大人の玩具屋が堂々と存在しています。さすがベルリン、期待が高まるなあ。芸術家って見識を広める為にも、いろいろ見て回らなきゃいけないんで、大変なんっすよ、う〜ん大変。

そういえば去年ベルリンに来た時、空港で知り合いになった謎の日本語がしゃべれる中国人(大人の玩具屋だと言って、私に名刺をくれた)が、こんなメッセがあると言ってたのを思い出した。ポスターにインターナショナルって書いてあるし、これは大変なことになりそうだぞ。結果は、この日記でまた報告予定。

オーストラリア
2006年10月13日

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自分の作品に使う鉄が来たんで、スタジオに行った。9時半に来ると言ってたが、来たのは午後の2時頃だった(さすがドイツ人)。金沢美大卒の大山君と梶田さんが鉄を運ぶのを手伝いに来てくれたが、ぜんぜん来ないんで、待たせてしまい申し訳なかったです。

ハネスがモンスターを動かして二人に見せてくれました。コンテナ(船舶用)の中のこれらのモンスターがしゃべったり歌ったりしますが、シリンダーを使った技術がすごいんです。最近は大きな新しい仕事は無いらしいが、DCsは一月にこの写真のやつをオーストラリアに持って行って展示するらしい。オーストリア(ラが抜けてる方)かと思ったんで、近所だし行きたいと思ったが、聞いてみるとオースト(ラ)リアの方でした。ヨーロッパ以外の地域に行くのは始めてだと思う。移動して展示したいというコンセプトが生きて来ている。日本に来るのも夢じゃなくなって来た。

それにしても、オレが作ろうとするものは、未だに移動には不向きで売れなそうなもんばっかりだ。なんか考え方変えた方がいいんかね?

モツ焼き決行 in Berlin
2006年10月12日

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望郷の念に耐えきれず、とうとうアパートで日頃お世話になってる方々を御招きし、モツ焼き集会を決行いたしました。人のアパートを間借りしているというのに、ベランダで炭をおこし煙だらけにしてしまいました(増山さんすいません)。モツを売ってる店が無いんで、前々から目を付けていたトルコ屋(トルコ人がやってる安い店)で、羊のハツを1キロ、鳥レバを1キロ(買い過ぎ?)他に野菜などそろえました。コンロや炭など、近所のホームセンターで買って来た。日本酒とかも欲しかったが、アジアンショップが遠いんでヤメたのが残念です。

適当に切って串にさして焼きましたが、味はかなり好評でした。差し入れのビールなどを飲みながら、焼きたてのモツ焼きは最高ですよ。BGMに演歌なども流してみました。ぜんぜんベルリンにいる気しねえけどね。これは、病み付きになりそうなんでこれからもやろうと思ってます。店とか出せば、肉好きのドイツ人には受けると思うんだがね。寿司屋とかラーメン屋はあるけど、なかなか良い居酒屋が無いんだよね。写真に写ってる人は、ベルリンバイセンゼー(美大)に行ってる太郎君です。いつも御世話になってます。ベルリンは何でも有りで楽しいぞー。

2006年10月08日

この間まで、Tシャツでうろうろできたベルリンですが、もうすっかり秋になり肌寒くなってきました。もうモモヒキはかないとやってられないです、特にチャリンコは。

DCsスタジオは、超巨大なこともあって暖房施設はあるけど小さすぎるんで皆無に等しく、冬になると寒すぎて誰も来ないとか・・・。去年はマイナス20度になったと聞いてるんで、長野出身ですが東京暮らしが長く、本当の寒さってのを忘れてしまったオレには試練かもしれない。ハネスの話では、お茶を飲もうとしてティーバッグをお湯に入れておいたら、丸ごと凍っていたとの事。作業はエスキモーのような格好で行われるらしい。

室内なんで焚き火も無理。一時避難小屋として段ボールハウスでも作って、ルンペン(ドイツ語らしい)の様な生活もいいかも。いずれにせよ、まじめに対策を練った方がいいんで、いまから心の準備をしておく。

個展
2006年10月07日

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今日は金曜なんで、いろんなギャラリーでオープニングパーティーが開かれている。ベルリンに来てすぐ、偶然に知り合ったイタリア人がやってるギャラリーに行ってみた。彼は、今のギャラリーの展示に何かしら変化をもたらしたいらしく、とにかく若い作家の展示を求めているようだ。オレにも声を掛けてくれていて、展示について話し合いを進めようかと思っている。車を使った作品とか、大型のものを彼は望んでいるようだが、見た通り狭い。せめて間口が広ければなんとかなるだろうが。いつも、オレがぶちあたる壁がまた目の前に立ちふさがってます。時代に逆行するのは、けっこう手間と技術と忍耐が必要ですよ、毎回。

ベルリン在住のアーティスト、北海道のケンちゃん(昨日家でごちそうしてもらった、ケルンのアートフェスタに出品予定)が来てたんで、ビールを飲みながら、こっちのアーティストは環境が恵まれてるせいもあって、逆に質の悪いやつらもちやほやされてる、という話題で盛り上がった。良い作品もあるけど、しょうもないものも、いっぱ〜い見られるのが、ベルリンの大きさなんだね。巻き込まれんようにしないとキケンだね、まったく。

場所確保
2006年10月06日

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なにしろ、自分のスペースが無いと制作が始められないんで、今日はDCsスタジオに行き、場所作りをすることにした。制作がしたくて気が狂いそうなんで、とにかく一歩でも何かを進めたいのだ。日本では、長い事労働者してたんで、アーティスト活動のブランクが長いんです。

写真のとおり、オレの場所と目されるスペースは、いろんな道具が置いてあるんで、少しづつどかしていきます。ハネスは、奥の方でワインを飲みながら制作をしていたんで、オレも少しもらう、いや〜極楽。いきなりでかいのを作ってやろうとたくらんでいるんだが、どうなるんだろうか、心配。これからDCsの仕事を手伝いながら、自分の制作をしていきます。時間も金も限りがある、やるんだ。

多宗教国家出身
2006年10月02日

今日は、この間友達の引っ越しを手伝い、激しく筋肉を使ったせいで筋肉痛がひどかった。いつも筋肉痛は、運動した翌日になっていたが、オレも32になったせいか二日後の今日痛みだした。筋肉痛を直すには、その筋肉を痛くてもどんどん使うと直る(ほんとうかよ?)と聞いた事があるんで、Dead Chickensのスタジオまでチャリンコで行ってみる事にした。自転車で3〜40分かかる。DCsスタジオに住んでいるハネスがいたので、しばらく話した。アムステルダムでの展示が終わったので、しばらく制作を休んでいるようだ。美術の話をしたのだが、ベルリンではなかなか作品が売れないというような事も言っていた。日本の最近の作家について知りたがっていたんで、何人か教えたが、なかなか名前が思い出せないんで、また今度教えると言っておいた。他にもいろいろ話した。

いつも自動車を使った作品を作っているんで、こっちにいるとフルクサスの作家とかセザールとの関係を問われる事があるのだが、日本では全くそういう話をしたことが無いんで、新鮮だ。パリでやった入れ墨の作品は、完成後の黒い四角がマレヴィッチの作品を連想させるらしく、当時聞かれる事が多かった。作った当時は何も考えてはいなくても、結果的に誰かの作品との関係性は時代に関係なく生まれてくるものなんでしょうかね。オレは結構何気なく、そのときの環境とか、出来る事の可能性によって作風を変える。自然物や廃棄物が持ってる物質的な主張を大切にする時もあるし、自分でモノを加工する事もある。それらを組み合わせて作品にすることもしょっちゅうあって、なんの抵抗もない。これは日本っていう多宗教崇拝の環境で育ったせいもあるのかなと、自転車での帰り道に真面目に考えてしまった。

御柱(神道)にお坊さんが乗ってるのも見た事があるし、それはそれで面白いんじゃないかなとおもいますがね。やっぱ美術の本場のほうの人と話すと気がつく事が多いです。最近だんだん芸術に対して真面目になっていく自分が怖いっす。