3日間、曳子として参加しました。前回の みぞれ交じりの悪天候に比べれば、今年は天候に恵まれました。
諏訪大社上社 前宮三の柱の曳行に参加させてもらいましたが初日から3日目まで綱を曳けて嬉しかったです。
今まで何年間も準備されてきた方々にお礼をいいたいです。
上社の御柱は、メドデコという棒が前後に計4本ついていて、人が乗っています。
これは20キロという長い曳行距離の間に、柱を操りやすくするためと、人が乗って士気を高める為のものです。
昭和初期頃の映像を見ると、メドデコはかなり短く、ほとんど人は乗っていませんでした。柱が転がるのを防ぐ為に付け始めたのだと思います。
柱がゴロゴロと転がり出すと危ないですから。重さ10トンだし。
今では沢山の人が乗っていますが、長くしすぎたメドが折れて怪我人が出る事もあります。不謹慎ですが、それが面白かったりします。
メドの長さで、その地区のツッパリ度がわかります。昔ながらの長さにこだわりを持って、王道を守っている地区もあり、個性が出ます。
何故、半端でない労力を費やして、こんな危険を冒すのか?
それは考えても聞いてもいけない事です。意味なんて考えていてはやってられないです。
これは神への奉仕なんだよっ(K氏)。
テレビに出たいからやっているだけではないんです。
テレビもラジオもない1000年以上前から、観客がいなくても諏訪人は御柱をひっぱってきました。
それでいいでしょう。
最近は報道のせいで人気が出て、商業ベースにのりすぎて本来の形が薄れつつあるという指摘もあります。
ボクは地元に住んでいないので、いろいろ言う権利はないですが、原理主義者の方に同感です。
奉仕に夢中で写真もほとんど撮りませんでした。皆さんすみません。
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