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助っ人
2007年07月29日

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9月に展示(9月10日〜19日 theatarhause mitte in Berlin)を控えてるので、最近は、作品の細かい部分の調整など、仕事が多くなっている。ベルリンは、少し暑いものの、湿度が低いおかげで、過ごしやすい。でも、やはりスタジオの中は、日中かなりの暑さになってくる。汗かきの私は、頭から流れる汗がすごいので、ねじり鉢巻をしている。ハシゴによる高所作業が増えて来て、ガバガバの安全靴では、具合が悪いので、日本から持って来た足袋を履いての作業だ。ドイツ人には、変なヘッドバンドと、忍者の様な靴は、かなり妙な姿に見えるらしいが、私にとっては、心地の良いスタイルで、作業がはかどる。

今日は、ステファン(写真)というドイツ人が作業の手伝いに来てくれた。彼は、旧東ドイツ出身の男で、今はベルリンで学生をしている。私の作品に興味があるらしく、わざわざスタジオまで来てくれました。日本で、禅の修行をしていたことがあるという、変わったやつだ。工事現場での作業も経験してきたらしく、なかなか動きが良かった。連日の作業と、いろいろなスケジュールを過密にしすぎて、疲労がかなり溜まって来ていたんで、突然の助っ人に大助かりでした。溶接も10年前にやっていた(工場で葉っぱを吸いながら、らしい・・)と言うので、やってもらった。

夕方、作業が終了したんで、アイルランドからバカンスで、ベルリンに来ている、ミック&アイリーンのアパートに、妻とステファンと一緒に行って、夕飯をごちそうになりました。仕事が終わった後のビールは格別ですね、どこでもやっぱり。

怒鳴り込み
2007年07月24日

今夜は、少し酒を飲んで、妻と話をしていた。あんまり酒が無かったので、控えめにビールを5本ほどやっていた。
妻は、前の仕事場の話をオレにしていて、それを聞きながら飲んでいたのだが、下の住人の音楽があんまりにもウルサいので、オレはイライラしていた。ほとんど毎日うるさいので、いつかぶっ殺してやろうとは思っていたが、今夜は、いいかげん、優しいボクも、堪忍袋の緒が切れてしまい、下の階に行き、ドアをぶっ叩いてバンツ一丁で怒鳴り込んだ。

「うるせーぞコラ」と英語で言ったら、「ドイチュ」(ドイツ語で)と言われたんで、なんとなく、「うるせー」と、ドイツ語で言ってみた。そうしたら、ヤツは、静かにテレビを観ているだけの人だった・・・(うるさいのは、ちがう部屋だったみたいで・す・ね)!!               彼に、「グッナイ」(そんな時だけ、英語しゃべってんじゃねえ)と言われた。

オレは、仕方なくドイツ語で「ゴメン」と謝り、部屋に戻った。妻に笑われてしまった。      やり場の無い恥ずかしさ、もう寝る。

ドルメンさん と メンヒルさん
2007年07月18日

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ここのところしばらく、ベルリンから離れておりました。J&Aさん宅に滞在させてもらい、懐かしの気分を味わうことが出来たし、手料理も毎晩ご馳走になり、二人には本当に感謝です。

妻を彼らの家に残し、私は歴史三昧の旅に少しだけ出掛けてみました。現代美術の作品等を真面目に見るより、歴史的な建造物を見たり、古戦場巡りなんかをしていた方が、自分にとって制作へのエネルギーになるので、暇を見て続けてきたのですが、今回は、紀元前4600〜2000年前にかけて作られたという巨石群を見ることにしました。

あいにく天気は雨。でも、全部で3000個もある巨石を、短い時間で出来るだけ沢山見たいので、レンタルサイクル屋でチャリを借りる事にした。街乗り用と、MTBがあったけど、街乗りの方を借りた(これが後にあだとなる)。小さい街だけれど、徒歩でので見学は、時間と体力がかかりすぎる。車は逆に味気ないし。雨の中をずぶ濡れになりながら、巨石を探しました。ちなみに、ただ岩が立っているのがメンヒル。組み立てられて、家みたいになってるのがドルメンだ。

写真は、メンヒルさん達が延々と並べられてる場所。大きさはまちまちだが、大きいモノは3メートルくらいあるのもある。敷地内に、家を建てちゃった不届きなヤツや、羊を放牧しているヤツもいて、おもしろい。一応、神聖なものとして扱われて来たようですが。どういう意味があるのかは、はっきりわかってはいないようだが、とにかくスゴい手間をかけて並べられている。英語の解説書を買って来たんで、読んでみる事にします。

このように一つの場所にかたまって存在しているメンヒル、ドルメンだけじゃないので、もらった地図を頼りに、雨の中を走った。地図の内容もかなりいいかげんだし、ちゃんとした看板も無いので、探すのに苦労の連続でした。草に埋もれて見えないドルメンもある。牧場の中の泥道が大半だったので、街乗り用チャリで、ぬかるみにハマったり、オレは何をしているんだろうと、何度か思った。こんな雨の中、そんなものを一つずつ探している物好きはいない模様。牧場の牛がいきなり現れたりして怖い。あまりの孤独に「メンヒルさんどこですか?」とつぶやきながら進んで行った。メンヒル久保田 と名前変えてみようかな、とか下らない事を考えたりした。偶然、5、6メートルはあるメンヒルを森の中で見つけたのは感動でした。

当然、こんなヘンピな場所に、東洋人は来ないらしく、会う人会う人「ヤ、ヤパン-@-^?\@6#」とひそひそ話をされてしまいました。糞ガキが、中国語の真似でからかってくるのは腹が立つ。ふざけんな馬鹿、まあいいや。

ということで、他にも巨大な古墳とか、ドルメンがキリスト教の影響で、上に十字架を立てられちゃったものとか、いろいろ見ることができて、かなりの収穫でした。最近、自然崇拝と他の宗教の共存が、自分にとって興味深い素材なんで、興奮しました。関ヶ原並みの興奮度でしたよ。

試運転
2007年07月10日

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知らない人が見たら、自動車修理工場にしか見えない写真ですが、これがこの一年間、心血を注いで作って来た作品です。こうして写真を見るのと、実物を見るのとでは、やっぱり差があります(実物はもっとすごいぞー)。今日、試運転をしてみました。トラビーのエンジンをしばらく動かしていなかったせいもあって、なかなかガソリンに点火しないので、これは何かキャブレター辺りに異常があるのではないかと、何度も解体して点検したが、これといった問題点も無く、途方にくれてしまった。昨日、フローマルクトで、トラビーのバッテリー(6ボルト)用充電器をわざわざ探しに行き、苦労して手に入れたんで、今日は何が何でも試運転を成功させたいと思っていた。

いろいろ調べたあげく、ガソリンの点火がイマイチなのが原因のようなので、AUTO TIP(自動車用品専門店)へ行き、着火を促すスプレーを買ってきて試した。それを、キャブレターの中にぶち込み、エンジンを回してみた所、やっとのことでかかった。スズキジムニーが不安定になった様な音で(ドイツ人が言うには、ベベン、ベン、ベンベンベンらしい)整備不良みたいな青白い煙を吐きながら、元気にまわりはじめました。とりあえず良かった良かった。だが安心している暇は無い、まだまだ難問が、次から次へと・・・。     がんばろう。

作業ズボン
2007年07月08日

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普段着として、いつも作業着を着用の私ですが、この度勇気を振り絞り(あんまり金が無いんで)、新しい作業ズボンを購入することにしました。なぜか、作業着でいないと落ち着かない体質(気質?)になってしまったので、もう仕方が無い、一種のマニアかな。2年前にアイルランドで買った、無駄にポケットの多い、CLICKのゴツいズボンは、今ではヨレヨレになり、替えが必要と思っていました。久しぶりに会う人に、えーまだそれはいてるの?って言われるのも、恥ずかしいしね。

前々から、ドイツ人労働者がよく着てるズボンが気になっていて、作業着屋を下調べしていたので、今日はそこに行ってみました。以前帽子を買ったことがあったけど、店のオジさんは良さそうな人で、私の体型を見ただけで、計りもせずにぴったりのサイズを持って来てくれたよ、さすが。普段、無骨な職人どもを相手にしているだけあって、言葉はいらねえ。

生地は綿で、分厚い。新品で、結構値が張るものなんで、これで溶接とかするの、もったいねー(涙)。写真で見てわかるように、チャックが二個もついてる。別に、ドイツ人には、チンポが二本生えてるというわけではないが(誰もそんなこと思わねえよ)、チャックがこのようについてることで、少し一物を出しやすいというメリットがあります。見た目もチットかっこいい。これで、早起きドイツ人肉体労働者の仲間入りだぜ。朝早くから道路を工事してる彼らは、尊敬に値します。      とにかく新しいズボンは嬉しい。

フローマルクト
2007年07月02日

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先月から、妻がベルリンに来ている。今日は、日曜日なので、近所でやっているフローマルクト(骨董市)に行ってみた。以前、モロ旧東の地区の骨董市には行った事があったけれど、日常雑貨が多くて、それほど骨董と言える様なものが無かった印象を持っていた。今日行った所は、規模はそれほど大きくないのだが、かなり楽しめました。家から歩いてすぐの場所に、こんな所があったとは知らなかった。

その辺の人が適当に持って来た、使えるのか使えないのかわからない様な、ガラクタは少なくて、それほど金が無い人にも手頃な値段で買える、面白いモノがいろいろ見られました。それにしても、ベルリンは、骨董も安い。これは楽しめる。散歩がてら、毎週来てもいいなと思った。オレは、大門、金正日の様なサングラスを買った。少し値が張ったが、良いものだということなんで、少し負けてもらって購入。シブい革製の眼鏡入れも10ユーロで買った。サングラスは、ぶっ壊れちゃう可能性がありそうだが、このケースの方は、分厚い皮で出来ていて、かなり気に入った。

妻は、この骨董市が気に入ったと見え、夢中になっていた。どう見ても手作りの、なかなか良さそうな真鍮製 皿?(小物とかのせる様な)を、他の皿と2枚組で、5ユーロで買えたのは、ビックリしていた。大学生の時に、たたき出しの器を、授業で作った事があるけど、結構手間がかかるし、そんな値段では売れません。これは良い買い物だ。

写真は、妻が買った、陶器の人形の破片。そんなものも売っていたが、少し古いものらしく、なかなかいい味が出ている。何に使うのかは知らんが・・。