Kは某所で、今年の夏の暑さに向けての断熱工事を頼まれて、ここ数日やらせてもらっている。
天井の梁に軽天で骨を作り、そこに断熱材を敷き積めてから石膏ボードでふさぐ工事だ。
オレはそんな工事の専門家ではないが、理屈はわかっているのでやれないわけはない。
わからなくても、少しの経験とネットの力でどうにかなるものだ。
ドイツに滞在していた時、ほとんどの一般人がそのくらいの事は自分でやっていた。
ガスや水道の配管、電気の配線、自動車の修理まで自分でやるドイツ人はかなりいるし
材料を売る店も、そういう人達に対応するサービスが普通に行われていた気がする。
日本はどうだろうかと考えると、自分の出来る範囲を勝手に決めて、業者に無駄にお金を払っている人が多すぎる。
自分でやろうという人は、それほど多くない。
国内でも最近はホームセンターが充実しているし、専門的な材料も小売する店がどんどん増えている。
自分で家を建てる事を、「セルフビルド」とか言うらしいが、わざわざ横文字で言う必要はない。
自分自身でやるという事だけた。
そんな日本人は、かつて沢山いたはず。わざわざカッコイイ名前やスタイルに置き換えないと、そんな事もわからないらしいけど。
そういう環境が増えてくれば好奇心も旺盛になって、個人の知識や経験がもっと生きてくるはずなんだがね。
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