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サベージ号
2008年05月29日

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いままでの人生の中で何度チャリンコを買った事だろう。ミックん家からスカルプチャーファクトリーまで歩くと、15分から20分かかり、いいメタボ対策になるのだが、最近は時間がもったいなく思えて来たんで、とうとうアイルランドでもチャリを購入。中古屋で格安のヤツを発見。この国はすべて物価が高いんで、中古のチャリでも200ユーロしたりするが、このチャリはほぼ新品状態で89ユーロだったから地元民も驚いている。

昨日は嬉しかったので、タイヤ用泥よけや鍵なんかを購入した。でも泥よけは、油断していたせいか装着する前に盗まれてしまった、ショック!購入してから3時間後に盗まれたのは最短記録だ。恐ろしい国だ。これは、このチャリを盗まれるのも時間の問題だと思ったんで、思いっきり日本語をフレームにペイントしてやることにした。クボタと書こうと思ったけどあたりまえすぎてつまらない。ニク(肉)、サケ(酒)と書き込んでやることにした。この国に来てから、肉を喰らい酒を飲みまくっているからな。

オレは好き嫌い無く何でも食うし、朝からカレーライスを食える人種なので、ここではサベージ(野蛮人)と呼ばれている。まったくヒドいあだなだ。お前らアイリッシュもかなりなサベージだろ、とも思うがまあいい。それにちなみコイツはサベージ号と命名。マスキングとスプレーを使い、2分で完成。結構ウケている(真似するなよ、特許出願中)。今、オレの事をヒマな人だなと思ったヤツ、許さん。

ノイズ
2008年05月25日

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今日はコークにあるセントフィンバーズ大聖堂で、ノイズミュージックの6時間ぶっ続けコンサートがあったんで行ってきました。起源が7世紀の由緒正しい美しいゴシック様式の大聖堂です。日本人がぜんぜんいないこの街なのに、なぜかこの教会についての説明の載った日本語パンフレットが置いてあるのがうれしいです。バブル時代に日本人旅行者がここにも大挙押し寄せた影響でしょうか。居候先の家主ミック&アイリーン夫妻がこのイベントをオーガナイズしています。彼らは忙しいです。

ノイズのコンサートは2時から始まりました。初めてノイズを聞いた頃は、わけがわかりませんでしたが、さすがに毎日家で聞かされていると、なんだかわかったような気分になってきます。作家によって使う道具(楽器かな)も様々ですが、センスの違いで、いい音か良くない音か判断出来る様になった気がします。ただウルセーだけのノイズミュージックはベルリンで聞いた事がありましたが、アイルランドのは、素朴ですが結構上品で好きです。ラップトップを使ったピコピコだけでなく、自分で作った道具を使ってるのがいいです。意外に若い世代の作家が、アナログな事をしてるのが印象的でした。私も相当アナログなので共感がわきます。写真はQuiet Club(ミック&ダニー)の演奏風景。音が聞こえないと、なんかの修理をしているようにしか見えませんが。

出不精な私を連れ出してくれるんで、何かしら毎日いろいろ新しい出来事が体験出来て、濃密な時間を過ごせてます。素晴らしいです。

アイリッシュシチュー
2008年05月21日

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毎週火曜日の12時半〜2時半の間に、コークにあるアーティストインレジデンス(ゲストハウスと呼んでる)でアーティストやいろんな仲間が集まり、誰かが作った御飯を一緒に食べるTuesday Lunchというのがあります。僕も毎週参加させてもらっていますが、なんと今回は自分がホストシェフになってしまいました。みんな日本料理が食えると思って期待しています。だから期待を裏切ってやることにしました。

週末にマーケットに行き、ラムの首と肘の肉や野菜類等、ミック先生に教わりながら材料を調達。アイリッシュシチュー 日本人風を作る事にしました。ギネス(黒ビール)をぶち込んで煮込むんですが、ここはコークなんで、地元のビールBeemish(ビーミッシュ)を入れる事にこだわりました。とにかく、野菜をデカく切ったものをぶち込み、ローズマリーとか、畑に生えていた香草類をぶち込み、3、4時間煮込みます。すげえオイリーですが、ぜんぜん気にしてはいけません。日本人らしく、醤油と大根も入れてみました。パンとかも入れる人もいるらしいし、とにかく何でも入れればいいんです。迷ってはいけません。

やってみると、結構シンプルなんで覚えられそうです。意外にもアイリッシュ達には好評で、かなり喜んでました。日本人がアイルランド人の為に地元の料理を作るというのが新鮮だったのかもしれない。12、3人がどんどん食ったので、シチューはすぐに無くなってしまった。料理って、結構楽しいもんですね。イモをふかすのを、僕の英語の先生、クレアが手伝ってくれました。かわいいです。そういうのもイイデス。  マンキー。

(みすたあX)

ボート
2008年05月18日

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最近張り切りすぎで疲れが溜まって来てますが、今日は昨夜パブで出会ったオジさんに誘われ、ボート漕ぎに行きました。ボートのクラブなのか何なのか、さっぱりわけがわからないですが、とにかく12時半にクラリオンホテルの前に来いと言われたんで行ってみました。こういう事がボクにはかなり多いです。いきなり3番のオールを持たされ、点呼がはじまりました。でもいざ漕ぎだしてみると結構楽しいもんで、ボートはぐんぐん進んでいきます。他の人とタイミングを合わせるのが素人には難しいんで、両岸の美しい景色を楽しむ余裕は無かったですが、久々にするチームプレーは、なんだか新鮮でした。

途中からマストを取り付け、手漕ぎからセーリングに変わりました。初めは帆を付け替える作業等、彼らのやっている作業が理解出来ず手こずりましたが、次第に要領がつかめて来ました。海釣りの船で船酔いして以来、船は大嫌いでしたが、今日は体調が良かったせいか問題なかったです。6時間も船の上で活動した後、陸に上がると、即座にM氏にパブに呼び出され、ビールを二杯程やりました。かなりここの生活楽しめてます。

(みすたあX)

早いべ?
2008年05月16日

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もうここまで来てるぜ。オレを怒らせるとこういう事になる。
日本の美術が、薄くて軽くて白っぽいグレーで、とんちが効いていて、何か能書きだけをゴチャゴチャたれていて、浮世絵とかが漫画の先祖で、秋葉原とかなんとかとかだけじゃないことを、ここアイルランドで証明する日がもう近し。ふざけるなっ

(みすたあX)

もう夏だね
2008年05月15日

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このところコークは、信じられない程晴天が続いてます。この街の天気は、普段は非常に変わりやすく、晴れてると思って外に出たら、5分後に雨が降って来るというのがマジでよくあります、普通の事です。ですから快晴の日はかなり貴重です。スカルプチャーファクトリーもそのせいで、かなり暑い。朝早くから仕事を始め、夕方まで集中して作業する日本人流時間の使い方をしてるので、かなり充実。ちなみにこっちの人に、「時は金なり」ということわざを教えても、ぜんぜん納得してくれないです。あきらめた方がいい。私は日本人ですから、「時は金なり」「沈黙は金」をなるべく守り生活していますけど。

今日は、まだ5月なのにMID SUMMERなんとかのオープニングが夕方あったんで、行ってみました。コークでこの夏開かれるイベントらしく、オープニングも盛大で、酒が全部タダ(重要)でした。ですからミック氏と一緒にジャンジャンやってしまいました。制作を集中してやった後の一杯はたまらないですよ久保田さん。オネーチャンもいっぱい来ていますし、とにかくボリュームがハンパでないです。何を食えばあんな体になるんでしょうか。

制作も脅威的なスピードで進んでますし、回す車も今回はかなりデカイ。フォード トランジッドというバンを格安で発見。土台もいつも使ってる鋼材のサイズが無いんで、全てが1、5倍です。怖いです。でも男はやらなければなりません。考えてはいけません。ただ黙って飲めば良いんです。これがしあわせというものです。

(みすたあX)

鋼材到着!!
2008年05月09日

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さんざん待たされたあげく、今日やっと鋼材が届きました。バリバリアイリッシュなまりのオヤジが朝ファクトリーに登場。二人でトラックから鋼材を下ろしましたよ。めちゃくちゃ重いけど、ホイストがあるから余裕です。ベルリンで手運びしてたのとはワケが違います。10分の1の早さで荷下ろし終了。

そのあと、待たされてた時間を取り戻すべく、鋼材のカットを始めましたが、バンドソーがあるからマジで早いです。あまりの仕事の進みの早さに驚きましたよ久保田さん。今日はこのくらいで許してやるという気分になり、パブに行きました。嬉しいので、ビーミッシュを3杯立て続けに飲んでやりました。ホイスト、バンドソー、マグネットボール盤の三種の神器さえあればもう怖いモノ無し。かかってきなさい。

(みすたあX)

フォードファクトリー
2008年05月04日

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頼んでる鋼材はぜんぜん来ないです久保田さん。マジで焦り始めていますが、こればかりは仕方が無いです。果報は飲んで待てと先人が言ってるんで、ボクは仕方が無く夕方になるとパブに出かけます。そして、アイリッシュ達とビールを飲んでいます。彼らの言っている事は、ぜんぜんわかりませんが、ベルリンで回したトラバントの写真を持ち歩いているんで、みんな久保田さんのケツを見て笑ったりしてだんだん仲良くなっています。きっかけはケツから入れと先人が言ってます。

ここコーク市には、1984年までフォードの工場があり、かなりの人がそこで働いていました。この工場のおかげで、この街は栄えたと言っても過言では無い様です。やはり豊富なこの水量が、工業には向いているのです。おまけに、工場まで船が入れるので、運搬にも適していたようです。今でも、製薬、医療関係の工場が多く、この街の経済を支えています。この街の人は、どうもこのフォードファクトリー跡地にて、今回フォード車を回して欲しそうな顔をしています。ボクにはわかります。

この間、元フォードファクトリー跡地に見学に行きましたが、なんだか古戦場跡地の様な雰囲気を感じましたね。入り口の守衛さんが、懐かしそうに当時の事を語り、ボクにある本を薦めて来ました。フォードファクトリーの歴史についての本です。ボクは、本屋でそれを買い、時間があるとき読んでいます。もちろん英語です。ぜんぜん分かりませんが、念力を入れていると次第に分かった様な気になる念読(ねんどく)すなわち 久保田式読解術 を取り入れて頑張っています。いつか本当に分かる日がやってくるんでしょうか?

これは、鋼材が来なくてムカつきながら、ミックとパブに行く途中に撮った、丘の上から見たファクトリーです。川の向こう側がそうです。向かって右側がフォード、左側がミシュランだったらしいです。今は、他のテナントが入ったり、一部アーティストが使ってます。

なんでもいいけど早く鉄が来ないと、ボクは爆発します。明日届くよと聞いたのは、もう10日も前の事です。ガンジーの顔も三度までです。(みすたあX)

オレは何を
2008年05月01日

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排水の配管を済ませブロックを積み、その上にシンクを置きました。こんなところに日本男児なんちゃって技術が生きてます。壁に蛇口を取り付ける為の石を埋め込む為に、穴を作ってます。このボッシュ超重いです。いろいろ考えてはいけません。ホタテをなめてはいけません。

モルタルを練り過ぎたので、アイリーンが庭に作ったモザイクのまだ作りかけの部分を、少し作ってあげました。
こんな経験は、なかなか出来るものではありません。ホタテをなめてはいけません。

先週頼んだ鋼材がまだ来ないです。