オレも、一応アーティストなんで、たまには美術館やギャラリーに、気になる作家の展示を見に行く。今回は、ハンスハーケ。おっと、ドイツ人の作品は解説を読まなきゃ、わからねーのばっかりだから、要注意だ。英語が少しはわかるから、それを見ようと思いきや、ドイツ語の解説しかついてねえぞ。
やられたね、これは。でも、あらかじめ、いろんな日本人に聞いていた予備知識があったんで、勝手な解釈をしながら見て行った。
グッゲンハイム美術館から、ハンスハーケが展示を断られたっていう、グッゲンハイムの理事が持ってるNYの不動産をひたすら調べ、写真と登記簿みたいな書類とで展示した、アメリカの資本主義と、文化的活動との露骨な関係を示した作品。
ベルリンの、東西に別れてた時にあった、東からの逃亡者を撃ち殺すための監視塔の上に、ベンツマークを付けちゃった、「今や自由はわずかなスポンサーの金で買える」とかいう、またまた資本主義を皮肉った作品。
ブッシュの父ちゃん(知ってると思うけど、この人も大統領)と母ちゃんが、洪水で壊れちゃった自分の別荘で、「あーあ」と言ってる横に、本当の超貧乏人の家族の写真を並べたもの等、なかなか強烈なものばかり。他にも沢山ありましたが、まだ意味が不明なものや、説明が不十分にしか出来なそうなものばかり。だから、英語の図録を買って来て、意味を調べ中。まったく骨が折れる。
でも、意味を知らないと、ホントになんだかわからないものばっかりなので、本当にこの作品が水戸黄門かどうかを、辞書を片手に調べます。ううう、つらい。上の写真の作品は、見ただけじゃ全くわかんねえ。はい、わかりました、調べます。
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