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NSF(National Sculpture factory)改良工事
2008年08月13日

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今日は、コークにあるNSF(国立彫刻工場 直訳!)の新規改良工事についてのミーティングがあったんで、出席させてもらいました。この街にはアーティストが沢山いる。このミーティングにも多くの作家や関係者が集まりました。というのも、新規改良の設計プランに反対意見の人がかなり多いから。

新規プランでは、伝統的な手法(鉄、木、ブロンズ、セラミック、プラスチック等)のスペースを削り、メディアアート用のスペースをかなり設ける事になっている。ギャラリースペースやライブラリーもある。本来の彫刻用の空間は狭くなってしまうわけだ。だからここを長く使用している作家は反対している。彼らは反対意見を書いた抗議書を作り、同意する人のサインも集めている。オレも、サインを求められ、義理と人情とやせ我慢でサインしてしまった(いけねっ)。

でも実際、現在の状況では、ヘンリームーア調の椅子を作ってたり、指輪、工芸品みたいな壺を作ってたりする作家が大半なので、ナショナルクラフトセンターに名前変えたほうが・・、とも思っていた。家賃が安いから居座っちゃってる人達がいる。だから工房の雰囲気も古くさく、若い作家があんまりいない。最近の時代の流れなのか、ヤングピープルは重労働を好まないから、彫刻するヤツなんてあんまりいない。みんなメディアアートに走っている。でもそれは彼らがリアリティーを感じているんだからしょうがないだろう。運営側は、わけのわかんねえ老いぼれ居座りジジイババアを追い出し、そういうヤング共をファクトリーに集めようという作戦なんだろう。オレにはわかる。

まあ、それもいいだろう。若いのを育てた方がいいに決まってるしな。でも御老体には、新しく大自然の中で場所を新しく探せというのも、厳しいだろうから、何か妥協案が必要だとも思う。それにしてもこの国のアーティストはいいよなあ。こんなに至れり尽くせりで国が世話してくれるんだもんなあ。いいか悪いかオレはよく知らねえけどね。オレは通りがかりの遊牧民だよ。

まあ彼らも、自分で雨水をタンクに集めて使う段階から始めりゃあわかると思うよ。しかしアイルランドより金持ちで、工業も何もかも発達してる国のアーティスト(ボク達 竹槍久保田組スタジオ)が、雨水使ってるのもどうかと思うぜ〜、どうなんでー。

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