ここのところしばらく、ベルリンから離れておりました。J&Aさん宅に滞在させてもらい、懐かしの気分を味わうことが出来たし、手料理も毎晩ご馳走になり、二人には本当に感謝です。
妻を彼らの家に残し、私は歴史三昧の旅に少しだけ出掛けてみました。現代美術の作品等を真面目に見るより、歴史的な建造物を見たり、古戦場巡りなんかをしていた方が、自分にとって制作へのエネルギーになるので、暇を見て続けてきたのですが、今回は、紀元前4600〜2000年前にかけて作られたという巨石群を見ることにしました。
あいにく天気は雨。でも、全部で3000個もある巨石を、短い時間で出来るだけ沢山見たいので、レンタルサイクル屋でチャリを借りる事にした。街乗り用と、MTBがあったけど、街乗りの方を借りた(これが後にあだとなる)。小さい街だけれど、徒歩でので見学は、時間と体力がかかりすぎる。車は逆に味気ないし。雨の中をずぶ濡れになりながら、巨石を探しました。ちなみに、ただ岩が立っているのがメンヒル。組み立てられて、家みたいになってるのがドルメンだ。
写真は、メンヒルさん達が延々と並べられてる場所。大きさはまちまちだが、大きいモノは3メートルくらいあるのもある。敷地内に、家を建てちゃった不届きなヤツや、羊を放牧しているヤツもいて、おもしろい。一応、神聖なものとして扱われて来たようですが。どういう意味があるのかは、はっきりわかってはいないようだが、とにかくスゴい手間をかけて並べられている。英語の解説書を買って来たんで、読んでみる事にします。
このように一つの場所にかたまって存在しているメンヒル、ドルメンだけじゃないので、もらった地図を頼りに、雨の中を走った。地図の内容もかなりいいかげんだし、ちゃんとした看板も無いので、探すのに苦労の連続でした。草に埋もれて見えないドルメンもある。牧場の中の泥道が大半だったので、街乗り用チャリで、ぬかるみにハマったり、オレは何をしているんだろうと、何度か思った。こんな雨の中、そんなものを一つずつ探している物好きはいない模様。牧場の牛がいきなり現れたりして怖い。あまりの孤独に「メンヒルさんどこですか?」とつぶやきながら進んで行った。メンヒル久保田 と名前変えてみようかな、とか下らない事を考えたりした。偶然、5、6メートルはあるメンヒルを森の中で見つけたのは感動でした。
当然、こんなヘンピな場所に、東洋人は来ないらしく、会う人会う人「ヤ、ヤパン-@-^?\@6#」とひそひそ話をされてしまいました。糞ガキが、中国語の真似でからかってくるのは腹が立つ。ふざけんな馬鹿、まあいいや。
ということで、他にも巨大な古墳とか、ドルメンがキリスト教の影響で、上に十字架を立てられちゃったものとか、いろいろ見ることができて、かなりの収穫でした。最近、自然崇拝と他の宗教の共存が、自分にとって興味深い素材なんで、興奮しました。関ヶ原並みの興奮度でしたよ。
このまえネアンデルタールにいってきました。 なかなかみぶるいするくらいのこうふんがありましたよ
そうだよね、その気持ちわかるよ。この興奮は、止められない。タミちゃんも、かなりマニアだね。ネアンデルタール行った事無いな。
今、ミックとアイリーンが、ベルリンに来てるぞ。さっきまで一緒に飲んでた。英語がうまく通じなくて、申し訳なかった。だめだ、オレは。学校の方うまくいってるかい?
ミックとアイリーン また展示できてたんですか?会いたかったなー。
学校は10月から始まるんです。だから今はけっこうあちこち遊びに行ってますよ。
ちなみに久保田さんが行ったこの石の遺跡の場所はどこですか?興味津々です。
今回は、バカンスみたいだぞ。
ここは、フランスのブルターニュ地方のカルナックって所だよ。