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魁塚
2007年01月24日

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約半年ぶりに、故郷諏訪に帰り、親に顔を見せてきました。ほとんど、美術には関心の無い、うちの両親ですが、ドイツでの活動に関しては、口には出しはしないけれども、喜んでいるようです。

故郷に帰る度に、いつも歴史的な遺産を訪ねることにしています。これまで、万治の石仏、上原城跡、守屋神長館(みんな知らないと思うけどね)等々、その数も増えてきています。今回は、時間が無い中、駆け足で、下諏訪町にある魁塚と水戸浪士の墓を見てきました。

魁塚というのは、明治維新で活躍したんだけど、偽官軍と決めつけられ、無念にもこの地で斬首された、相楽総三を首魁とする赤報隊士の墓だ。魁塚の周りは、魁町という名前だったのが驚きでした。赤報隊と言うと、朝日新聞襲撃事件を思い出しますが、それとは関係ない。歴史の不条理の中に飲み込まれていった、悲劇の英雄達です。あまり有名じゃないけど、維新を支えた陰のヒーローだよ。関心のある人は、北方謙三の「草奔枯れ行く」でも読んで勉強して下さい。

その後、旧中山道を和田峠方面に上っていき、水戸浪士の墓をお参りしました。ここは、尊王攘夷を叫ぶ武田耕雲斎率いる、水戸天狗党が京都の天皇に直訴する為に進軍。高島、松本藩と合戦をした場所。雪の山の中ですが、ぽつぽつとお参りする人もあるようです。知らない人は、吉村昭の「天狗争乱」でも読んでください。

新年早々、こんな凄い所を一日に二カ所もまわってしまい、もの凄いパワーをもらってしまったー。どちらも、無念のうちに死んでいったヒーロー達。忘れませんよ。おっと、みんなついてきているかい?

写真は、魁塚の中の芳名帳のところにあった詩だ。格好良すぎだ。

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コメント
コメント

 数年ぶりに祭典に参列します。ここの記帳を見ると極右から極左の幹部がひそかに参拝しているようですね。
 いずれにせよ忘れられることなく、尊崇をあつめる魁塚。草莽も喜んでおられるでしょう。

投稿者: ぱとりおっと | 2009年03月01日 12:17

ぱとりおっと さん

3月3日に祭典は行われるのでしょうか?僕は、来週末長野に帰るので参拝しようと思います。

時代を先駆けた方々の魂を受け継ぎたいと思います。

投稿者: 久保田 | 2009年03月01日 18:05
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