カテゴリー
最近のエントリー
アーカイブ
千手観音製作中 in Lisbon
2011年10月25日

2241011.jpg
最近、彫刻とか作ってるアーティスト見かけないんですが、やっぱり彫刻って時代遅れなんでしょうか。
ヨーロッパに来るたびに思いますが、あるのはビデオと写真ばかり。

スタジオを発泡のゴミだらけにして、場所取りまくってます。そして「このゴミの量は何?」と言わんばかりに眺められてます。
「そんな大変な思いをしなくても表現手段はあるでしょう」とも言われた事がありますが、私の答えは「NO」です。
肉体を使い、素材の感覚を皮膚と筋肉から感じ取らないと、作ったモノに対して自分の作品だと言いきる自信が持てないもので。
年配の方だけは、古き良き彫刻文化を理解してくれるようで、結構興味を持ってくれるけど若モノは見向きもしねえ。

彫刻らしきものを作っている人を見かける事がほとんどない。
そのうち時代錯誤な事してるのに気がつく日とか、そんなものが来るのかね。やだねえ。
オレはカダフィー大佐じゃねえぞ。

極東の島国ジパングには、こういう人間の像を作る事を大学教育として教えてるとこもあるんで
あんまりイジメないで。

6日間でここまで来たら早い方だよね。
のこぎりとナイフだけ、ニクロム無しでだよ。

トラックバック
<このエントリーのトラックバックURL: /diary/mt-tb.cgi/1477
コメント
コメント

自分も発泡で作ることがありますが、最初の形が見えてくるまでの混沌とした状況が好きです。ある意味、修行のような心境で不安の中、ひたすら形が見えるまで作りつづけるのは彫刻の醍醐味ではないでしょうか。
以前、久保田さんは「不安でも作り続ければ必ず完成しますから、完成するまで続けることです」と語ってくれましたがいい言葉です。

投稿者: Takahashi | 2011年10月25日 08:13

そうですね、形が見えるまでは地道な作業です。最初の作業が最後まで効いてくるので、手を抜くと後々面倒な事になる事が多いです。

投稿者: K | 2011年10月26日 08:25
コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。)

 
« リスボン ランチ | メイン | 戦国in ポルトガル »