まったくもって、知れば知るほどフィンランドは不思議でございまして、そこで制作をする事の意味を考えさせられるわけであります・・。
今日は何者かから、夜中の3時に日本から着信があり、目が覚めてからというもの眠れなくなり
朝5時のバスに乗り、電車を乗り継いでフィンランド第二の都市タンペレへ行ってまいりました。
タンペレは工業都市でありまして、至る所に煙突が立っている労働者の街です。NOKIAとかもあります。
この国は、すぐ隣がロシアという事もあり、資本主義と社会主義の緩衝地帯。でも東欧諸国とは少しちがう。
長年、旧ソ連に気兼ねをしながら、それでいてスェーデンにも助けられ、実に微妙な立場で存在していました。
今日は、ムーミン谷博物館、レーニン博物館(レーニンはロシアが資本主義だったころフィンランドに隠れてました)、をまわりましたが、そのせいか頭が変になりました。
この自然とファンタジーに満ちた国は、これまで政治に滅茶苦茶翻弄されてきた歴史があります。
第一次大戦以前、スェーデンに統治され、その後ロシアに抑圧され、ドイツから攻撃され、最近になって本当に独立した感じです。
赤化しそうな時期もありました。
第二次大戦後は、ナチスドイツに味方したとみなされ、莫大な賠償金を払っています。
工業が発達したのは、地下資源に恵まれずビンボーだったから、勤勉にならざるを得なかったからとも言われてます。
何かどっかの国に似てますね。自殺者もどっかの国と同じで多いです。
今日は、ムーミンの作者トーベ、ヤンソンの原画を見て、何かもの悲しくなりましたね。
そして写真の、なんちゃって日本の城のような、ラブホテルにも見えて、それでいて気品があるような、無いような建物を見ながら
後の滞在期間のこり一ヵ月は、情報をシャットアウトする事を心に誓いました。
久保田さんは東欧のデザインなどには興味をもたれていますか
東欧?
デザイン自体を気にしたり興味持った事はそんなにないけど、
東欧の田舎の家とか、シャープすぎないし色とかも温かくて好きだよ。
正教系の教会は結構気に入ってるよ。
都市部の社会主義の匂いのするデザインとか建物はあんまり好きじゃない。