ここ何年か海外にいたせいで夏に帰郷した事が無く、御盆というものを経験していませんでした。先日、御盆に少し遅れ実家のある諏訪へ帰り墓参りなどしてきました。
ほんの少ししか滞在できませんでしたが、貴重な場所に行ったので記録しておきます。
諏訪郡富士見町の 久保田組工務店 代表Y氏に、来年の御柱祭で御柱となる予定の大木がある森へ連れて行ってもらいました。
ちょうど仕事の現場が御柱の木がある近くにあるというので、朝早く起きて一緒に行きました。
まだ仕事が残っているので、少しだけ大工仕事を手伝いました。別荘地の中での仕事ですので、空気がきれいです。
仕事を終わらせて、山の中へ。
Y氏は最近、痛風が発症して足が超痛いと言っていましたが、山の中をズンズンと進んで行きます。
ヤツは昔から御柱に狂っている おんばしら至上主義者 なので、痛みなど途中で感じなくなるらしく、8本ある御柱をほとんど案内してくれました。
おんばしら をやるために大工になったんじゃねえのか、と周囲の人間はささやきあっていますが、私もそう思います。
職人は、御柱祭で重要な役割を果たすのです。
写真は一番太い、本宮一 の樅の木で、さすがに選ばれただけあって、下から上まで真っ直ぐ。威厳があります。
Y氏の話によると、来年は御柱の年なので、関係者は仕事より御柱が忙しくなり
行事等を欠席すると「てめー、仕事と おんばしら どっちが大事なんだ!」と怒られる(Yが怒るんだとおもう)そうです。
おんばしら の方が大事に決まっています。そんなことは聞いても喋ってもいけないことです。
これは、神への御奉仕なので、仕事なんかしている場合ではないのです。
それにしても大きい。重さは10トン以上です。
死ぬまでに一度で良いから、実際に観て体感したいものだ。
乗るのは無理だけど、そばにいるだけで実感できるはず。
6年に一度だから、死ぬまでに何度かチャンスがあるぞ。
オレは来年参加予定だ。
おれも参加します!
そっかー
毎年御柱祭だと立派な木が無くなってしまうね
buffet
実際やってみると、俺達は 曳き子(綱を引っ張る役)でかなり奴隷状態。
昔の人たちってスゲえなと思うよ。
というか、なんで?こんな事を昔からやっているんだろう、と思うはず。
オレは兄貴に、「御柱はなー、ちゃらちゃらした祭りとか、そんなもんじゃねえ。これは神への奉仕なんだよ」と言われた。
きょうこ
毎年やってたら、木も太いのが無くなるし、人も疲れ果ててもうやりたくねえと言いだすはず。
木落し(坂を下るやつ) とか目立つところより、山からひたすら御柱を
曳いてくる地味な時間の方が何倍も長い。