銀ちゃん
オレ、 とうとうやりました。やっとのことで、トラバントをベルリンから日本へ送り出す仕事を終えたんです。
運送会社の手配、資金のめど、置き場だった村からベルリンまでの運送、トラックへの積み込み。
銀ちゃん達の後押しがあったんでここまで来られたのですよ。
オレ一人だったら、もうトラバントはとっくに捨てていたはずです。
今日、トラックが来るはずだったんですが、時間が指定されて無かったんで、ずっとBBKで待っていましたが
あまりに遅いんで、草むらでビールを飲みながら、日光浴をしていました。優雅な時間です。
実はトラックはもうBBKの入口まで来ていたんですが、迷っていたみたいです。
入口に行ってみると、たのんでもいないような超巨大トラックが到着。
入口が狭すぎて入れないので、熊の様なドライバーのオヤジと二人で、歩道に埋まっているポールを
無理やりに引き抜くことにしました。道がふさがっているので、渋滞がはじまっています。
やはり熊と一緒でも埋まった鉄のポールを引き抜くのは無謀だと気が付き、トラックをポールに
ぶつけて倒す作戦に切り替えました。でも実際は、ポールとトラックの隙間1センチ開けた状態で
入口を通過する事に成功しました。最初からやれよ、です。
そのあと道の狭いBBK内で、たのんでもいないような超巨大トラックは、Uターンが出来なくなり
連結部分を外し、3人の男の人力で押すというジョウモンなやり方で、そこを切りぬけました。
そこまでが、修羅場でしたね。熊の様なオヤジは、額に大粒の汗をかいていました。
あとはフォークリフトでやったんで、なんなく終わりましたよ。
はい、いつも修羅場は予想していない所からやってきます。40トンのトラックはBBKに入れるのかと
デゥッセルドルフの運送会社からメールが来たときから、やばいことが起きそうだと思っていました。
カンは的中しましたね。オレの作品はどうみても1トン前後です。
あとはこれが無事に日本に到着するのを祈るのみです。税関と海賊が気になります。
階段から落ちる日が近いです。
ヤス
p.s 北九州で船を廻す計画 浮上中