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生きろ鈴木 
2008年03月11日

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(c) Takahiro Suzuki

世界中で「生きろ」を書き続けているアーティスト、鈴木貴博。初めて鈴木さんの存在を知ったのは、私がまだ大学に通っていた頃、彼がNYの公園で「生きろ」を書いているパフォーマンスが、美術手帳に載っていたのを見たときだ。という事は、もう10年以上前ということになる。自分もアートというカテゴリーから少し逸脱した作品を作ってはいたが、この人のパフォーマンスの写真を初めて見た時に、やばい日本人がいるもんだな、オレ負けてるかもと思ったものでした。NYのど真ん中で、全身に 生きろ と書いて、生きろを書き続ける度胸。衝撃的でした。あれから10年、知らず知らずのうちにその影響を受けていたように思う。あとから考えると、意味は違うが、車に石を詰めて車体に数字を書き連ねた作品や、アスファルトにオマンコオマンコオマンコと彫り込んだ作品は、鈴木作品の存在を知らなかったら、生まれなかったかもしれない。

約1年半前、ベルリンに来たばかりの頃、ある日本人アーティストの作品設置のお手伝いをしていたとき、その場に、妙に元気で眼力のある関西人がいました。私は、作品制作や搬入の作業時、日本で長い事工事現場で職人をしていた経験のおかげか、仕事が出来る人か出来ない人かを瞬時に見分ける目を養わせてもらっていました。彼の動きで現場経験者だなとわかりました。あとで話してみると、彼が 生きろ の鈴木さんだと知り、「うぉー、この人があの生きろの人かよ」と思ったのは忘れられないです。その後お互い、でずにーランドの現場で、ヒデー目にあった話し等でその日は盛り上がりました。それからというもの、お互いの制作の手伝いをしたり、飲んだり話したりするうちに、人としてやアーティストとしての共通点を見つけて行く事ができた様に思います。

今回のベルリンビエンナーレの期間、鈴木貴博と久保田弘成の二人で約3ヶ月間パフォーマンスをします。場所は、ベルリンのTheaterhause mitteです。期間は4月10日〜6月28日まで。
只今準備中で、宣伝の為の超巨大ノボリなど作っていて、ビエンナーレに出てる作家を食ってやれたら最高です。私は、酒を飲んで突っ立っているしか能がないですが、英語が喋れて弁が立ち、美術も詳しい鈴木さんとデカイ流れを作り出せるといいなと話してます。

この写真は、鈴木さんのチベットでの生きろです。ほかにもアフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアのいろんな場所でパフォーマンスされています。このサイトのリンクにも貼ってありますが、鈴木貴博 のサイト    http://ikiro.net/writing-ikiro.html 内 IKIRO mapで活動を知る事が出来ますよ。必見。

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