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SHEVY山出し

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とうとう牧場にSHEVY(シボレーのことアメリカ人がそう呼んでます)を取りに行く日がやってきました。前夜、平出さんと飲んでしまったので少し二日酔いですね。それにしても信州の諏訪の平から出たアーティストがテキサスで一緒に何かやってるという偶然に驚きます。平出さんは青陵、私は東海大三の理数科。ともに進学校でありながら、そこである事情から道を外し(?)アートを志すという点でなにか似たものを感じてしまうのです。もちろん御柱祭についてもお互い知っている。今日は御柱祭 山出しのような気分です。山出しとは御柱を山から伐り出して曳行することを言います。

平出さんの教え子リアナの親戚のおじさんがKUBOTAトラクターに乗ってやってSHEVYをトレーラーに載せます。ものすごい巨体。

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リアナのトラックにトレーラーを付けて牽引します。彼女は馬鹿でかいトラックにこんなものを付けて運転します。とても大学生とは思えません。日本の女子大学生でそんなことをするヤツいるか?家が牧場を経営しているので普段からやっているそうです。ありがたい。

作業中、ものすごい数の牛が続々と集まってきてかなり怖いです。車体にポツポツと空いている穴は銃で撃った痕です。射撃の練習でもして遊んだんでしょうか。ボディーはかなり厚く重い。雨が少ない気候のせいもありますが、50年代の車とは思えない程錆びていない。この存在感はちょっと他の車では出せないですね。時代の記憶を留めて牧場にひっそりと佇んでいたわけです。

 

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ミッドウエスタン州立大学の彫刻作業場に到着です。平出さんが大学の所有するフォークリフトで降ろしてくれました。大学はダンプや高所作業車、バス他いろいろな車両を貸してくれる。アメリカの総合大学とはそんなもんなのでしょうか。とにかく助かる。この車、後姿が美しいなと私は思うのです。皆さんから御協賛でいただいたステッカー、車体に貼ると形がわからなくなるので、車内や裏に貼るかもしれません、許してください。

この鹿の骨はリアナの御祖母さんからもらいました。強い日差しの中で牛や馬、鹿の骨がよく似合うテキサス。この巨体をチェーンブロックで吊り上げての作業はなかなか骨が折れますが、ここが腕の見せ所ですね。

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こいつのシャーシにシャフト(心棒)固定用の土台を溶接します。あと車を廻す為の土台もまだ手をつけていない。作業量はかなりあります。あと残り一ヶ月私はやったりますよ。少し涼しくなってきましたし。

昼は作業、夜はドローイングを描くという、農民は生かさず殺さず 的生活をしていますが、来年1月に東京 浅草橋 マキイマサルファインアーツで「テキサス廻車報告展」(仮題)をします。追々決まり次第御連絡をしますので楽しみにしておいてください。もうドローイングは50枚くらいになりましたよ。

 

 

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