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こんにちは、今日は鋼材を手運びして体が痛いので夕飯にステーキを食って、ステーキってステキと思った久保田です。

昼間は廻車の制作、夜はドローイングと 「農民は生かさず殺さず 細く長く絞り出せ オマエは崖っぷち」をモットーに励んでいるところでございます。

実は来年の1月10日より東京浅草橋にあるマキイマサルファインアーツにて、今回のテキサス廻車の報告展を予定しています。

 

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今回の映像とドローイングの展示となります。今の所ドローイングが60枚ほど描けました。まだまだ増えます。

真面目に描いたものからヤケクソな絵まで幅広く増殖中!!!お手頃価格で販売予定です。

 

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シボレーの部品を使った小品なんかも作ろうかと思っています。

浅草橋マキイマサルファインアーツでは、これまでベルリン、 アイルランド、 北九州、等の報告展させてもらっています。

なぜか私のドローイングは売れています・・・(嘘じゃない)

過去の久保田の日記にも出ていますよ。

アイルランド廻車報告展http://hironarikubota.kill.jp/diary/2008/01/ 極東ドローイング展http://hironarikubota.kill.jp/diary/2010/01/

 

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みつをもびっくり、トイレに貼りたい久保田のつぶやき等も取り揃えています。

 

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そんなこんなで今夜もシコシコとドローイングを描きますぜ・・・

 

 

 

SHEVY山出し

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とうとう牧場にSHEVY(シボレーのことアメリカ人がそう呼んでます)を取りに行く日がやってきました。前夜、平出さんと飲んでしまったので少し二日酔いですね。それにしても信州の諏訪の平から出たアーティストがテキサスで一緒に何かやってるという偶然に驚きます。平出さんは青陵、私は東海大三の理数科。ともに進学校でありながら、そこである事情から道を外し(?)アートを志すという点でなにか似たものを感じてしまうのです。もちろん御柱祭についてもお互い知っている。今日は御柱祭 山出しのような気分です。山出しとは御柱を山から伐り出して曳行することを言います。

平出さんの教え子リアナの親戚のおじさんがKUBOTAトラクターに乗ってやってSHEVYをトレーラーに載せます。ものすごい巨体。

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リアナのトラックにトレーラーを付けて牽引します。彼女は馬鹿でかいトラックにこんなものを付けて運転します。とても大学生とは思えません。日本の女子大学生でそんなことをするヤツいるか?家が牧場を経営しているので普段からやっているそうです。ありがたい。

作業中、ものすごい数の牛が続々と集まってきてかなり怖いです。車体にポツポツと空いている穴は銃で撃った痕です。射撃の練習でもして遊んだんでしょうか。ボディーはかなり厚く重い。雨が少ない気候のせいもありますが、50年代の車とは思えない程錆びていない。この存在感はちょっと他の車では出せないですね。時代の記憶を留めて牧場にひっそりと佇んでいたわけです。

 

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ミッドウエスタン州立大学の彫刻作業場に到着です。平出さんが大学の所有するフォークリフトで降ろしてくれました。大学はダンプや高所作業車、バス他いろいろな車両を貸してくれる。アメリカの総合大学とはそんなもんなのでしょうか。とにかく助かる。この車、後姿が美しいなと私は思うのです。皆さんから御協賛でいただいたステッカー、車体に貼ると形がわからなくなるので、車内や裏に貼るかもしれません、許してください。

この鹿の骨はリアナの御祖母さんからもらいました。強い日差しの中で牛や馬、鹿の骨がよく似合うテキサス。この巨体をチェーンブロックで吊り上げての作業はなかなか骨が折れますが、ここが腕の見せ所ですね。

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こいつのシャーシにシャフト(心棒)固定用の土台を溶接します。あと車を廻す為の土台もまだ手をつけていない。作業量はかなりあります。あと残り一ヶ月私はやったりますよ。少し涼しくなってきましたし。

昼は作業、夜はドローイングを描くという、農民は生かさず殺さず 的生活をしていますが、来年1月に東京 浅草橋 マキイマサルファインアーツで「テキサス廻車報告展」(仮題)をします。追々決まり次第御連絡をしますので楽しみにしておいてください。もうドローイングは50枚くらいになりましたよ。

 

 

ジョーのスタジオ

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週末に平出さんの友達のジョーに会うために郊外まで出かけ、作品に使う部品を一緒に探してもらいました。大平原を車で約一時間、田舎の小さな街のジョーの自宅兼スタジオに到着です。彼は鉄で彫刻を作っています。このサボテンの彫刻も錆びた鉄などが使われていて、自然に出来たテクスチャーが凄く良い味わいを出してました。自動車修理工場だった物件を安く買ってリノベーションしたらしいのですが、値段の割にものすごく広い。プールまである。東京のオレの狭い家とはまったく違います。

 

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スタジオの中は金属加工の機械が沢山あるが、単なる工場と違っていろんなオブジェが置いてある。ベルリンのDead Chickensのスタジオを思い出すなあ。写真のこいつは油圧のプレス機で、鉄を簡単に曲げます。いくつか作品を制作中でしたが、それでご飯を食っているらしい。すげえうらやましい。作家のスタジオを見ると、その人の感覚とか自由さ技術なんかがなんとなくわかるものです。一見自由そうに見えて、この人はきっちりした仕事もできるな、と感じた。

 

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ジョーの家の便所。すげーいい。

他の部屋も見せてもらったけど、ハンティングした鹿とかイノシシのはく製、オブジェがセンス良く置いてあった。銃のコレクションもあって、M-16とかダーティーハリーがつかってるピストル触らせてもらっちゃいました。

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この人がジョー。平出さん曰く、昔は金髪で髪が長く、ハルクホーガンみたいだった。

彼が作った巨大な牛の彫刻を見に行く途中で、小さな田舎の店で昔ながらのコーラ(栓抜きでフタ開ける瓶のやつ)をおごってもらった。

なんだか生まれて初めて本物のコカコーラってのを飲んだ気がした。

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大平原に置かれたジョーの彫刻。でかい。高さ5メートルくらいある。牛のアゴの所、誰かが鉄砲で撃っていたずらしたらしい。

彼の作品や生き方を見てると、理屈とかいらねえんだなという気がしてくる。テキサスに来て思ったことだけど、ここではどっかの国みたいに作品について質問責めを受けることがない。すごく楽だ。説明できるように作品を作る事ほどくだらない事はない。

オレ自身の後半の人生はこういう感じにしようって思った。

エンジン組み付け

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3インチ×3インチの I ビーム(H鋼のこと)が到着です。エンジン降ろしに次ぐ面倒な作業のはじまりでーす。地味 & 進んでるのか進んでないのかわからない & 組み付けたあとエンジンが動かないと非常にショック・・・「やりたくね~」って顔にしかみえません。

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Iビームを切断できる高速カッターが無いので溶断して土台を作ります。なんちゃってMIG溶接技術が光っています。この上にエネルギーを巨大な動力に変えるエンジンを載せるわけですから、頑丈に作らなければなりません。差し金が置いてあるので、ホントは日本じゃねえのかよ!!と思う方もいらっしゃるでしょうが、ここはテキサス ウィチタフォールズ ミッドウエスタン州立大学の構内です。差し金は命です。日本から持参しました。

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夜になると平出さんの自宅でテキサスのステーキを喰らいます。分厚い、でかい、美味い!!とにかく、今わたしは体力を必要としています。ものごとに集中すると本当に腹が減るのです。この日は安売りで一枚3ドルですよ!!言わずと知れた約300円です。ケチ野郎久保田でもこいつは買いですね!!

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土台にエンジンを載せます。これがやっかいなんですよーチェーンブロックだし。とか言ってもわかるわけねえか・・・

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ラジエターを据えつけたり、ごちゃごちゃの線を元の場所に配線したり、雨はふってくるわでやることにキリがない。オレのぶつぶつ独り言にもキリがない。

でも、神様は見放してはいなかった・・・エンジン異例の一発かかり成功!!!!

これは珍しい。事件です。福岡糸島の勝也さん!!あなたのおかげでほら、こんなに立派になりました。

※勝也氏にはエンジンについての多大なるアドバイスをいただいています。

エンジン降ろし

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動力となるエンジンを降ろす車として、この大学で教鞭をとっているマイクさんから、91年式HONDAアコードを御提供いただきました。電気の配線などもあり、これはかなりタフな作業となりますので、毎回キツイ・・・。ここはテキサスということもあって、日中の暑さは40℃近くになりキツさ倍増です。車内を巡っている配線、これは一本でも切ってしまうと後々エンジンが動かなくなる事があります。もちろん配線図等があればわかることなのでしょうが、そんなものはナシ、私は素人ということもあり、車体を壊してでも配線を守ります。外すボルトナットの数、果てしない。

直射日光の中、汗だくになりますが日本とは違いすぐ乾きます。サングラスが必須アイテムです。

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ガソリンタンクやマフラーも車体から取り外し、チェーンブロックやフォークリフトを使ってエンジンを完全に外に出すまで5、6日かかってしまいました。途中Facebookで皆さんにアドバイスをいただいたりと、世の中便利になったものです。こいつがこの後動くかどうか、本当に心配です。

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解体作業はその複雑さ故、体力的にも精神的にも疲れますが、テキサスの自然を見る事で癒されたりしますね。頭でやろうとしている事と実際の体力のズレが生まれる歳になってきてるのかもしれない。サボテンって、食えるんですよ。メキシコでステーキにして焼いていただいた事があります。

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まわりに山や大きな建物が無いので空がやたらデカい。車もここまでの必要があるんだろうかという程ごつい。土木作業員が乗っているのかと思いきや、普通の主婦とかが運転している。燃料が安いからそれほど負担にならないんだと思うが、日本から来た私から見ると不思議に感じる。

あと一ヶ月半、必ず完成させようと思います。燃費のいいホンダのエンジンで50年代のシボレー回せなかったら、小賢しい日本人としてテキサス人の物笑いの種にされるだけだからな。

 

 

 

 

テキサス材料探し中 2

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時間はどんどん過ぎていく・・・。お日様は非情にもまた昇ってきます。11月1日までに完成させねばならないと思うと気ばかりが焦ってくるのです。私はアメリカ人に近い食事を取っていたら腹が出てきたので、毎朝ウォーキングを始めました。近くの池を一周歩いてカロリーを消費。制作が始まればこんなのんびりしてはいられないでしょうが。

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平出さんの生徒、イアナさんの御祖母さんの牧場の中に50年代のシボレーがあるという情報を聞きつけ、隣の街までやってきました。大草原の小さな家とはこういう場所のことをいうのかもしれないと思えるほど、周りはまだらに木が生えた草原が広がっています。来る途中、石油を採掘している光景もみられました。

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広い牧場の中をFord4x4のトラックで突き進みます。しばらく行った丘の上に車の残骸が!!この白いのは牛の骨。ここは牛の墓場でもあるようです。sbr.jpg

草原の中に横たわるシボレー。雨が少ないせいか50年以上経っているとは思えないほど錆びていない。穴もあいていない。これを是非回したい!!しかし分厚い鉄板を使っているため、これはかなり重い・・・さあどうやって運び出したらよいものか。イアナ家族にお願いしてトラクターか何かで曳きづり出してもらうほかありません。やってくれる・・・とのこと。

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帰りがけに食べ放題の店に行きました。11ドルで食べ放題!!肉、野菜、デザート食いまくれます。食いまくった後に運動して痩せる。それがアメリカのやり方なのかな。とにかく材料がそろったら、炎天下での加工作業が始まるので、今はスタミナでも付けておこうかと思っているところ・・・

つづく

 

 

テキサス材料さがし中 1

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いよいよテキサス廻車に向けて材料探しが始まりました。完成までに至る作業の中で現地での材料集めが一番苦悩するところです。私が欲しいものはほとんどホームセンターみたいなところでは売ってないものばかり。専門業者探しから始まります。ここではほとんど平出氏まかせです。ここウィチタフォールズには何件かのスクラップヤードがあり、車で連れて行ってもらいました。スクラップから探せば部品代が相当安く上がります。ここではプーリーを2個ゲットしました。sy.jpg何件か行きましたが、目的の I ビーム(H鋼)はなかなか見つかりません。廃自動車もわけわかんねえヨソ者にはやらねえという雰囲気。普段ならばここは私が海外でよく使っている作戦 「ガンジー大作戦」の出番です。この作戦は、向こうがタライ回しにしようとしたならば、タライのように回されて途方にくれ、チャンスがあればそこに非暴力で突っ込んで行き、ひたすら我慢して目的地にたどり着くという荒業です。私はこれで何度も海外で成功を収めてきました。でも今回は英語がペラペラの平出氏がついているので、大してガンジーを出さなくて済んでいるのです。

 

このエンジンは平出さんが勤務されている大学の物理の先生マイク氏から譲っていただける事になりました。でもエンジンがかからない・・・修理しなければ。

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Texasについたぜ

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長旅の末、テキサスはウィチタフォールズ市に到着しました。ここにはミッドウエスタン州立大学があり、ここの美術科の中で今回は廻車作品を制作します。この私がまたがっているモノは、ドローイングホース(絵をかく馬)といってアメリカでは美術教育では無くてはならないもの。これに画板を立てかけて静物画などを描きます。

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この方が平出俊(すぐる)さんといって私をここに呼んでくださいました。ミッドウエスタン大で准教授をされていて作家として鋳造作品やパチンコ台を使った作品を発表されています。なんと出身が私と同じ長野県の諏訪。不思議な御縁です。背がマジで高い。

テキサス初日にボリューム満点の肉の三種盛りの洗礼を受けてしまいました。腹いっぱいで死にそうになりましたが、数時間経ったらまた食いたくなるんです。私の頭か腹がおかしいのでしょうか?とにかくクセになりそう。

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ここが平出さんの家。すげー広い。二階の部屋に泊まらせてもらっています。今まで制作の為にいろいろな国に行きましたが、今回は日本人の方が水先案内人になってくれるので、100倍楽!!これは経験した人でしかわからないと思いますが、たった一人で異文化に突入して交渉を重ね制作するというのは、随分と骨の折れることなんです。ありがたいことです。

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テキサスはホントに広い。日本で巨大なものを作って場違いな思いをすることもありますが、ここなら彫刻を置きたい気分になる。大きいものを作ろうと考えるのは自然ななりゆきだ。とりあえず回す車探しをせねば。

ところでステッカー協賛はまだまだ募集していますので宜しくお願いします。あなたのオリジナルステッカーがテキサスの空の下で回されますよ。私の方まで御連絡くだされば、ステッカーの送付先、御協賛金の御振込先等お知らせいたしますよ。御連絡先otokokubota@hotmail.com