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ジョーのスタジオ

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週末に平出さんの友達のジョーに会うために郊外まで出かけ、作品に使う部品を一緒に探してもらいました。大平原を車で約一時間、田舎の小さな街のジョーの自宅兼スタジオに到着です。彼は鉄で彫刻を作っています。このサボテンの彫刻も錆びた鉄などが使われていて、自然に出来たテクスチャーが凄く良い味わいを出してました。自動車修理工場だった物件を安く買ってリノベーションしたらしいのですが、値段の割にものすごく広い。プールまである。東京のオレの狭い家とはまったく違います。

 

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スタジオの中は金属加工の機械が沢山あるが、単なる工場と違っていろんなオブジェが置いてある。ベルリンのDead Chickensのスタジオを思い出すなあ。写真のこいつは油圧のプレス機で、鉄を簡単に曲げます。いくつか作品を制作中でしたが、それでご飯を食っているらしい。すげえうらやましい。作家のスタジオを見ると、その人の感覚とか自由さ技術なんかがなんとなくわかるものです。一見自由そうに見えて、この人はきっちりした仕事もできるな、と感じた。

 

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ジョーの家の便所。すげーいい。

他の部屋も見せてもらったけど、ハンティングした鹿とかイノシシのはく製、オブジェがセンス良く置いてあった。銃のコレクションもあって、M-16とかダーティーハリーがつかってるピストル触らせてもらっちゃいました。

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この人がジョー。平出さん曰く、昔は金髪で髪が長く、ハルクホーガンみたいだった。

彼が作った巨大な牛の彫刻を見に行く途中で、小さな田舎の店で昔ながらのコーラ(栓抜きでフタ開ける瓶のやつ)をおごってもらった。

なんだか生まれて初めて本物のコカコーラってのを飲んだ気がした。

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大平原に置かれたジョーの彫刻。でかい。高さ5メートルくらいある。牛のアゴの所、誰かが鉄砲で撃っていたずらしたらしい。

彼の作品や生き方を見てると、理屈とかいらねえんだなという気がしてくる。テキサスに来て思ったことだけど、ここではどっかの国みたいに作品について質問責めを受けることがない。すごく楽だ。説明できるように作品を作る事ほどくだらない事はない。

オレ自身の後半の人生はこういう感じにしようって思った。

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